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年末年始の長期旅行の注意点

年末年始にご自身が住んでいる所有物件を空けて旅行に行く場合は、留守中に起きやすい「物理的トラブル」を事前に防ぐことがとても重要です。特に冬場は、短期間の不在でも思わぬ被害につながることがあります。


① 水回り・凍結対策

最も注意したいのが水道管や給湯設備の凍結です。
外気温が大きく下がる地域では、数日間の不在でも凍結・破裂が起こる可能性があります。

  • 水抜きが可能な住宅は、必ず水抜きを実施
  • 水抜きができない場合は、室温を極端に下げない設定にしておく
  • 洗濯機・給湯器・トイレなど、見落としやすい箇所も忘れず確認

凍結による漏水は、帰宅後に発覚して被害が大きくなりやすいため、事前対策が非常に重要です。


② 暖房・電気設備の確認

完全に暖房を止めてしまうと、室内温度が下がりすぎて凍結や結露、建材への悪影響が出ることがあります。

  • 最低限の保温運転に設定
  • 電気ストーブなどの火災リスクがある暖房は使用しない
  • ブレーカーは凍結対策とのバランスを考えて判断

「切りすぎない・つけっぱなしにしない」適切な状態を作ることがポイントです。


③ 窓・換気・結露対策

冬は気密性が高くなり、結露やカビが発生しやすい時期です。

  • 出発前にしっかり換気
  • カーテンや家具は壁から少し離す
  • 結露が出やすい窓周りは、簡単に拭き取っておく

数日の不在でも、室内環境の差が帰宅後の状態に影響します。


④ 郵便物・防犯面の対策

年末年始は空き巣被害も増える傾向があります。

  • 郵便物や新聞は一時停止・転送の手配
  • タイマー付き照明などで在宅を装う工夫
  • 窓・勝手口・物置など、普段使わない出入口も施錠確認

「見た目で留守と分からせない」ことが大切です。


⑤ 積雪・屋外の安全確認

積雪地域では、留守中の雪の影響も考えておく必要があります。

  • 落雪の恐れがある場所の確認
  • カーポートや物置の耐雪状況の把握
  • 必要に応じて、知人や管理業者に様子見を依頼

帰宅時だけでなく、近隣トラブル防止の観点でも重要です。


年末年始の旅行は楽しみな反面、住宅は「何もしない時間」が最もトラブルを起こしやすい時期でもあります。
出発前のひと手間が、安心して旅行を楽しむための大きなポイントになります。