BLOG
ブログ
賃貸需要の高い月と低い月
賃貸市場は一年を通して動いていますが、月ごとに借主の需要には大きな特徴があります。特に日本の賃貸市場は、学校や会社の年度の切り替えに合わせて動く傾向が強いため、需要の波が季節ごとに表れるのが特徴です。
まず最も活発なのは 1月〜3月。進学や就職、転勤といった新生活の準備をする人が一斉に動き出すため、物件の供給も需要もピークを迎えます。家賃はやや強気に設定されることが多いですが、選択肢は豊富です。
次に 4月〜6月になると、繁忙期を過ぎて一気に落ち着きます。この時期は大家さんが「空室を埋めたい」と考えるため、条件交渉がしやすく、フリーレントやキャンペーンが出ることも少なくありません。掘り出し物を狙うには良いシーズンです。
7月〜8月は転勤や夏の異動に伴って動く人が増える時期で、特に単身赴任者や社会人向けの物件需要が目立ちます。ただし学生向けの動きは少ないため、ワンルームよりもファミリーや単身社会人向けの需要が中心になります。
9月〜10月は、秋の転勤シーズンに合わせて再び需要が高まります。春ほどではありませんが、一定数の新規募集が出るので、動きやすいタイミングです。
そして 11月〜12月は比較的落ち着いた時期ですが、年明けの繁忙期を見越して新規募集が始まる物件もあります。先行して動けば、春の競争を避けながら物件を確保できるメリットもあります。
このように、月ごとに需要の強弱や借主の属性が変わるため、「どの時期に動くか」で選べる物件の傾向や交渉余地も変わってきます。自分の状況に合わせて、ベストなタイミングを見極めることが、満足度の高いお部屋探しにつながるのです。