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台風・地震に強い物件の見分け方
日本は自然災害が多い国です。特に台風や地震は毎年のように発生し、住宅への被害も少なくありません。住まい選びの際には、立地や間取りといった利便性だけでなく、「災害に強いかどうか」も大切な判断基準になります。今回は、台風や地震に強い物件の見分け方について、不動産業者の視点からポイントをお伝えします。
1. 建物構造を確認する
まず注目したいのが、建物の構造です。地震に強いとされる構造には以下のような種類があります。
- 鉄筋コンクリート造(RC造):耐震性・耐火性に優れ、マンションでは多く採用されています。
- 鉄骨造(S造):耐震性は高いですが、防音性や断熱性はRCに劣る場合も。
- 木造:最新の耐震基準を満たしていれば安心ですが、築年数が古い場合は注意が必要です。
特に、2000年以降に建てられた建物は、現行の耐震基準(2000年基準)に準拠しており、より安全性が高いとされています。
2. 立地・地盤を調べる
建物がどんなに頑丈でも、地盤が弱ければ被害のリスクは高くなります。以下の点をチェックしましょう。
- ハザードマップの確認(自治体のホームページで閲覧可能)
- 低地・埋立地・川の近くは浸水や液状化のリスクあり
- 台地や高台は比較的地震・水害に強い傾向
特に台風による冠水被害が心配なエリアでは、**内水ハザードマップ(下水の逆流リスクなど)**も確認しておくと安心です。
3. 外装・設備の強度をチェック
意外と見落としがちですが、台風対策には以下のような物件の外観チェックも重要です。
- バルコニーの排水口の有無と大きさ(詰まりやすい設計だと浸水の原因に)
- 窓ガラスの種類(防犯ガラス・二重窓などは飛来物にも強い)
- 屋根や外壁の固定具合(古い建物は瓦が落下するケースも)
- 雨戸の有無(台風時の飛来物対策になる)
4. 管理体制・定期点検の有無
マンションの場合、管理組合や管理会社がしっかりしているかも重要なポイントです。耐震補強工事や防災対策を定期的に行っている物件は、いざというときにも安心です。
まとめ
災害に強い物件を選ぶことは、「安全と安心を買う」ことでもあります。見た目の新しさや家賃だけでなく、「構造」「立地」「設備」「管理」の4点をチェックすることで、災害リスクを大幅に減らすことができます。
当社では、物件ごとにハザード情報や耐震状況などもわかりやすくご案内しております。「この物件は安全面でどうなんだろう?」と気になる方は、どうぞお気軽にご相談ください。