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抵当権とは

■ 抵当権の基本的な仕組み

  1. 借主は不動産を手放さずに利用できる担保
    • 抵当権は「占有を移転しない担保」。
      不動産は引き続き借主(所有者)が使用・賃貸・居住できます。
  2. 返済が滞ると競売などで回収
    • 返済不能になると、抵当権者(銀行など)は裁判所を通じて
      物件を 競売 し、その売却代金から債権を優先的に回収できます。
  3. 抵当権は登記が必要
    • 登記簿に「抵当権設定」を登記することで
      第三者に対して権利を主張できます。

■ 実務でよく出る注意点

◆ 順位が非常に重要

  • 1番抵当、2番抵当 といった順位が付き、
    回収は順位の早い者から優先的に行われます。
  • 取引や調査では「抵当権の順位」「残債務額」を必ず確認。

◆ 売買時には抹消が必須(例外除く)

  • 売主が住宅ローン中の場合、
    決済日に 銀行への残債返済 → 抵当権抹消 が一般的な流れ。

◆ 賃貸業では、物件に抵当が付いている場合の説明義務

  • 賃貸借契約中でも、抵当権の実行(競売)により
    所有者が変わる可能性があるため、重要事項説明の対象。

■ ひと言でまとめると

抵当権とは、“返済できないときのための保険”として不動産に付ける担保で、銀行が優先的にお金を回収できる権利。