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アスベストとは

◆ アスベスト(石綿)とは?

天然の鉱物繊維で、「耐火性・断熱性・防音性」に優れており、昔の建物で多く使われました。
しかし吸い込むと「中皮腫・肺がん・石綿肺」などの原因になるため、現在は使用禁止。


◆ 日本で使われていた時期

  • 2006年以降:全面禁止
  • 1989年以前の建物は高い確率で使用可能性あり
  • 1990~2005年の建物は一部材料で注意

不動産の重要事項説明でも「2006年以前か、以降か」は大事なポイント。


◆ どこに使われていた?

以下が典型的な使用箇所です。

★ 建築物で多い部分

  • 吹付け材(断熱・耐火)
  • 天井材(ロックウール、石膏ボードの一部)
  • 外壁の成形板(スレート、ケイ酸カルシウム板)
  • 床材(ビニルタイル・クッションフロアの接着剤)
  • ボイラー室や煙突の断熱材

吹付けアスベストは特に危険性が高い扱い。


◆ 12種類の「特定建材」

アスベスト含有の可能性が高いとされ、解体時に届出が必要になります。

  • 吹付け材(耐火・断熱)
  • 保温材
  • 断熱材
  • 防火被覆材 など
    ※実務では「吹付け、保温、断熱、耐火」がキーワード。

◆ 不動産取引で必要な知識

■ ① 2022年4月から:調査結果の説明が義務化

売買・賃貸の重要事項説明でアスベスト使用の有無を説明する義務があります。
※調査が未実施でも「未実施である」旨の説明が必要。


■ ② 解体・リフォーム時は「事前調査義務」

建物解体・改修の前には
アスベスト事前調査(建材分析を含む)
が必須。
資格者が行うことが義務化されています。


■ ③ 解体費用が高くなるケース

アスベスト除去は専門業者しかできず、費用が高いです。

  • 木造30坪の住宅解体
    → 通常150〜200万円
    → アスベスト含有で**+50〜200万円増し**になることも。